ダクト製作手順


CAD(Computer Aided Design=電子計算機支援製図)で図面を

書きます。もちろん手書きで図面を書くほうが多いのですが、

将来的にはCADの現場が増えてくることでしょう。(期待)

建築設備の世界では建物の平面図に高さデータの入った3次元的な図面を

書くことになります。


平面と断面を表示する、ワイヤーフレーム(wire frame)で建築物や各種の

設備を書いて行き、干渉(つまり衝突)・大きさの計算なんかをします。

風量が不足すると、いつまでたっても冷房が効かないとか、

客席に厨房の匂いがたちこめることになります。


この段階での設計が、品質的に大きな意味を持ってます。


CADデータの中から、ダクトのデータだけを(レイヤで分けてある)

取り出し、適当な長さに分割して(大きすぎると鉄板が無い、運ぶのに

大変だ)部品番号をつけて、テキストデータに出力する。


これを、リンクファイルと呼んでいます。


ここから、CAM(Computer aided manufacturing=電子計算機支援・製作)

つまりNC(numerical control)による自動切断へ

渡っていくことになります。これを、CADCAM連動と言います。


リンクファイルを入力するか、手書きの伝票をパソコンに入力して

ダクトの形状を決めます。

主な形状は


ホッパー(角-角の異径)

エルボ(曲がり)

Sカーブ(水平か垂直方向への振り)

角丸(角-丸への変形)


などで、決定した寸法に、のりしろにあたるはぜ部を加え、平面状に


展開する。(これは完全に自動化されている)


ネスティング(nesting)


それぞれの(平面に展開された)ダクト部材を、大きな鉄板の上に


画面上で広げる。切断ロスが無いように組み合わせて並べて行くので


ネスティング(入れ子)と呼ぶ。


プラズマ切断機で切断加工中